フルハーネスの1種と2種の違いについて
2019年2月1日より適用となった「堕落制止用器具の規格」により、フルハーネスに関する規格が改められました。
今回は、フルハーネスの規格変更に関して「フルハーネスの1種と2種の違い」に触れながら解説いたします。
▼フルハーネスとは
フルハーネスとは、旧規格では「安全帯」という名称で扱われていました。
新たな規格での名称は「堕落制止用器具」になりました。
またフルハーネス型のほかに銅ベルト型があります。
■フルハーネスの種類
フルハーネス型には1種と2種があります。
1種と2種の大きな違いはフックの引っ掛ける位置です。
1種は腰よりも上、2種は腰よりも下および上にフックをかけます。
基本的には高いところにフックをかける1種のほうが短い落下距離で、2種のほうが長い落下距離です。
また、1種は腰より上にしかフックをかけることができませんが、2種は腰より下にもかけられるため汎用性が高いといえます。
しかし、ハーネス自体の長さの関係上、2種のほうが長い落下距離のため低い位置での作業には1種が向いているといえます。
▼規格改正のポイント
・堕落製紙用器具はフルハーネス型が原則になった。
・次の業務を行うものは、「安全衛生特別教育」を受けなければいけなくなった。
※「高さが2m以上の箇所であって作業床を設けることが困難なところにおいて、堕落制止用器具のうちフルハーネス型のものを用いて行う作業に係る業務(ロープ高所作業に係る業務を除く)」
▼まとめ
今回はフルハーネスの種類とフルハーネスに関する規格の改正についてまとめました。
フルハーネスについては新規格にのっとって作業に適正なものを選んで扱うようにしましょう。